61 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 16:18:14 ID:pEtfJUWZ0


三年ほど前の実話。


うちの父方の実家は田舎の旧家なんだけども、特に怪しいものはなかったわけ。 

いや、都会には無いような神棚とかはあるけど、別に珍しくもなんとも無い物だしね。 

俺も幼少の頃からよく行っていて、普段は触れられない自然に大はしゃぎしてた。 

都会にはクマゼミ?が多いんだけど(ていうかこれしかいねーw)田舎ではレアで、 

現地の子供とかに「めずらしくもねーよ」なんて講釈たれてた記憶がある。 


最後はそんなやつらに混ざって、真っ黒になって帰ってきてた。


そんな気心知れた場所だから、夜中とかは信じられないぐらい暗くて静かになっても怖く無い。 

広い家の中に、俺と祖父と祖母しかいないんだけど、

普通に一人で、八畳の和室で寝てたわけ。(祖母たち二人は二階)

そしたら夜中に、外で話し声(歌?)と楽器(鈴みたいなもの?)の音。 

それと、大勢の人が歩く足音が聞こえんの。足音は揃っていて、軍隊の行進みたいだった。 

時間は良く覚えていないけど、夜一時から三時の間ぐらいかな。 

うちの庭から門を抜けると田んぼしかない。

ちなみにコンビニなんて気の利いたものもないから、そんな大勢の人間が歩いてるはずは無い。 



62 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 16:19:12 ID:pEtfJUWZ0

俺は布団でごろつきながら、最初はあまり気にしてなかった。ていうか夢現って感じ。 

ぼんやりと実家にいるような心持で、事件かな、火事でもあったか、とか考えてた。 


そしたら、その足音が庭にまで入ってくんの。そこではっきりと目が覚めたね。

で、ありえねーって起き出した。 

廊下に出て、雨樋っていうのかな?よく分からないけど、板の戸を開けようとしたんだわ。 

その時は好奇心だけで、恐怖は感じなかった。事件現場を覗く野次馬みたいな心境。 

幽霊とか妖怪とか、そんなものに結びつけもしなかった。 

そしたら、ドタドタって別の方向から足音がしてさ、祖母が走ってきたの。(どっちかというと、そっちにビビった)

七十超えた年寄りとは思えない速さで。そりゃあもう、なにがあったってぐらいの形相をしてた。 

「○○君(俺)。開けたらいけん。こっち来なさい」 

「どうしたん?」

「いいから!」

入れ歯してなかったから、何言ってるのか聞き取りにくかったけど、 

概ねこんな会話をして、神棚のある部屋に連れて行かれた。 

俺はそのときも、凄い事件でもおきたのかとワクワクしてた。(不謹慎だw)


そんでもって、そこから祖母は朝までお祈りのしっぱなし。 

祖父は飾ってあった日本刀を持って、ドアの前に仁王立ち。 

いやね、正直笑ってしまった。なにがあったのかと。 


しばらくは俺も大人しくしてたんだけど、いい歳した男が守られてるみたいなのはどうかと思って、 

「どっか強盗でも入ったん?俺もバッドでも持ってこようか?」とか言って立ち上がった瞬間、 

「ここにいなさい!」

二人揃って絶叫。マジで長年連れ添った息の合いかただった。 


俺は訳も分からないまま、夜が白み始めて蝉が鳴き始めるまで、唯一置いてあったアルバム見てた。 

昔はあんなに可愛かったのに、今はいい歳してコギャルスタイルな従姉に、何があったのかと黄昏ながら。 


んで、次の日は祖父も祖母も大慌て。

近くの神社に行って話を聞いて、俺も夕方になって簡単なお祓いをされた。 

なんか知らない人も何人か来てた。

そこでようやく、俺は事情を教えてもらったわけ。 


なんでも俺が聞いたのは、百鬼夜行の足音らしい。 

といっても、それは意訳的な意味で、なんとかウンギョウ?リョウ?行列とか言ってた。

(すまん。聞いたこと無い単語で忘れた)



63 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 16:21:08 ID:pEtfJUWZ0

以下、聞いて覚えてたことを箇条書き。


・そいつらは人間霊ではなくて、もっと違うものらしい。 

・妖怪に近いものだが悪戯はしない。ただ、姿を見ると連れて行かれる。 

・良いものと悪いものに分けるとしたら、悪いもの。関わらない方が良い。 

・神社の井戸と、祠の間を同じ道で行ったり来たりしてる。 

・俺のうちはその通り道だった。それで神社にお願いして、道を変えてもらってたらしい。 

 (確かにここらには、昔から通らない方がよいと言われている道がある)

・その日、祠が壊されたので昔の道を通った。 

・家に入らなかったのは、神棚とご先祖様が守ってくれたから。 


いやね、俺は最初「カルトじゃないんだから」とか、「あーあー、我が家もかよ」とか白けてたんだけど、 

よくよく考えると、普通じゃありえないよね。なんで家に入って騒ぐ必要があるのかと。 

寒くなって、帰る時にその祠に寄って、神社の人に渡された棒切れを置かされた。 

なんかミミズみたいな文字が縦に書かれてるやつ。

その祠自体は初めて見た。川の向こうだったから、行くことが無い場所だったんで。 

石造りなんだけど、粉々になっていた。コンクリートじゃない固い自然石で出来ていたのに、本当に粉々。 

マジであんな潰れ方は普通はしないね。断言できる。大人が数人がかりで鈍器を持ってもまず不可能。 

車が突っ込んだわけでもないらしい。


その時はなんにも考えなかったけど、後から色々考えて怖くなった。 

話を聞いた後だからかもしれないが、嫌な雰囲気をしてたよ。 

刺すような敵意じゃなくて、薄く延ばした狂気みたいなものが充満してる感じ。お祭りみたいに浮ついてた。 

手を合わせようとして祖父に怒られたw


帰り道に祖母に、「よう気がついたな。俺が外に出ようとしたの」って聞いたら、 

「神棚においてある鏡が転げ落ちてきた。それで気付いた」みたいな事を言われた。 

俺は生まれて初めて、その神棚に手を合わせたw



65 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 16:37:42 ID:CMB42kqU0

>>61-63 

実話だったら笑い事じゃないと思うが 



66 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 17:05:54 ID:pEtfJUWZ0

>>65 

積極的に祟りはしないんで、いったん関係を切ったら大丈夫なんだってさ。 

好き勝手していて、そこによって来た人間を引きこむものと言われた。 

とはいっても、声を聞いていたのはまずかったそうで、色々されたけど。 

いや、最初は怖かったよ。その時はすぐに実家に帰ったもん。