840 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/22 18:42


これはだいぶ前のことなんだけどね。あんま怖くないが・・・

池袋に住んでいた友達と経験したことなんだ。

池袋という土地は繁華街を離れると、急に田舎じみた様相を見せる。 

カラスが鳴いて土塀にとまってるあたり、ここが東京だという事すら忘れさせる。

いいかえれば、ずっと昔から変わらない場所。そういう場所が多いのは理由がある。 

工事できないからだ。なぜ?


友人は怖い話が好きだが、幽霊は信じない。そういうヤツだった。

当然のごとく、全国各地とは言わないが、東京周辺の幽霊スポットは全部回っていた。

何度か誘われたが、私は霊感が強いほうなので、(霊能者レベルではない)

そういう行為が楽しいだけのものでは無いと知っていたので、断り続けた。

しかし、いさめるべきだったのかもしれない。

だがあの頃のあいつは、なんかこう・・・関わりたくない空気を持っていた。すでに憑かれていたのかもしれない。 


しかし、大学卒業間際に、そいつに家に「遊びこないか?」と誘われ、

無碍にも断れず、酒を購入しブラっと出かけた。


そいつはやや青ざめてて、にやにやと出迎えた。

「おう、来たな」

俺はこいつの家が池袋にあると知っていたが、場所は知らなかった。 

だから先を行くそいつの後をとぼとぼ歩いた。 

カラスが鳴いた。日は翳り、すぐ沈んだ。



841 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/22 18:44

繁華街を離れ路地裏。長い墓地の横の道を歩く。

いいようのない悪寒が俺をつつんでいた。


「ここだ」

私の悪寒は限界に達し震えた。そこは夕闇に浮かぶ廃屋だったのだ。 

「ここどこよ?」

「肝だめし!ここ、東京最後の幽霊スポット!」 

私はあきれた。友人にかつがれて連れ出されたのだ。 

しかし、ここで逃げ返すのも格好悪い。 


そこは元々個人病院だったようだ。

窓ガラスは割れ、心ない暴走族の書きなぐった落書きが、白い壁に赤い字で乱雑に書かれている。 

『夜露死苦』・・・恥かしい落書きだ。 

中に懐中電灯をつけて入る。友人の顔は嬉々としている。 

私に悪寒がたえまなく襲った。なんでこいつ平気なんだ?

友人はいろんな部屋を観て回った。大方の家具はなくなっていた。

暗い部屋に倒れた椅子がぼんやり見える。注射器の破片が妙に不気味だ。

友人が二階に上がる。

「床ぬけるかもしれんから、俺はいかんぞ!」俺はそう言った。友人はそれを聞くと笑った。 

笑いながら上がっていった。俺は無償に腹が立ったが、怖さのほうが勝っていた。

友人が笑っている・・・あのやろう。 

私はふと時計を見た。

?七時に入ったはずが、すでに九時を回っている。こんなにいた覚えないけど・・・

すると上から、話し声が聞こえてきた。 

あれ?誰かいたのかな?1人いることに耐えれず、私は二階へ上がった。 



842 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/22 18:48

二階は左右に病室が続いていた。まっすぐ廊下が伸びている。暗かった。 

話し声は暗い廊下の奥から聞こえていた。一瞬ぞっとした。

友人が廊下の奥で背中を向けて立っているのが、暗闇にぼんやり見える。

話し声は続いている。

「ええ・・・です」「ああ、そうか・・・」

声は友人だけだ。どうやら、廊下の突き当たりにある鏡に向かって話しているようだ。 

驚かそうとしてるんだ・・・と思いつつも、その異様な光景に俺はいたたまれなくなった。

「・・・だよね。怖がってんの。ばかみてぇえええ」

どうやら私の悪口を言っているようだった。

俺が引っぱって帰ろうと近づいたら、突然友人が笑い出した。

「あはははっはははははははははは!」

突然の爆笑に俺はどきっとしたが、乱暴に友人の肩をつかみ振り向かせた。

次の瞬間凍りついた。

振りむいた友人は無表情で、白目をむいて、よだれを垂らしていた。 

その肩越しに見える鏡。そこには爆笑する友人が私を睨んでいた。 

俺は悲鳴をあげた。なぜなら、鏡の中の俺も爆笑していたからだ。 


それからよく覚えてないが、友人の手を引っ張って出たようだ。 

そいつはそれ以来学校に来なくなって、四年の卒業を間際にして学校を辞めた。消息は不明。

でも、たまに鏡を見ると、後ろの椅子に座ってたりする。



844 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/22 18:55

ps 死んだのか、生霊なのか・・・どっちでも厭です。 

もしかしたら、これ読んだ人のとこ出るかも。人見知りしないやつだから。 

坊主頭(五厘w)だからすぐ分かると思うです。怖くなくてスマソ 



845 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/01/22 19:05

>>840 

面白かったよ。面白かったんだけど・・ 

>もしかしたら、これ読んだ人のとこ出るかも。人見知りしないやつだから。 

これ、余計かも。この一文でダイナシだと俺は思った。 



846 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/22 19:11

卒業パーチの時、当然そいつの話でてさ。

俺がそいつの退学理由で知ってるのそれだけだったから、2次会で言ったのよ。 

そしたら、そこに来てた他校の子が、鏡で変なの出たって泣きつかれたって。

「どんなの出たの?」ってきいたら、剥げた男って言われたから、そいつかなぁーって・・・安直すぎてすまん。