520 本当にあった怖い名無し sage 2011/11/07(月) 23:49:49.06 ID:azHLrCgS0
俺が、ある親しい人から聞いた話。伝聞に長文スマヌ
今から十数年前、彼女が仕事の帰りだったか、深夜に大阪方面へ車を走らせていた。
そうしていたら、とある道端に20~30人のお遍路さんの軍団がいたそうだ。

遍路巡りのバス待ちかと思い、そのまま彼女は横を通り過ぎたのだが、
ふとバックミラーを見たら、さっきいた人たちがいない。
彼女は「え?」と思ったのだが、そのまま車を進めたそうだ。
そしてある日、彼女の妹も、同じような集団を同じ現場で見たことがあると話したそうだ。
曰く旦那とドライブ中に遭遇し、妹は見えて、旦那見えてなかったらしい。

見た場所やその集団が一致したことに、彼女は何を思ったのか、あくる日あの現場へ再び向かった。
車を止めて、あの集団が立っていた場所をよく見てみると、そこは断崖絶壁の海岸だった。更に道を挟んだ反対側は山。
そして道が大変狭く、一人ならともかく、あんなに大勢立てれる訳がないそうだ。
更には、海側にはガードレールというか柵が並んでいたが、一部だけ欠けていたらしい。
怖くなった彼女は、直ちに車に乗り込み、走らせると、近くのドライブインに寄った。
そこの店員とさり気なく、あの目撃談を話してみると、どうやらあの現場は目撃談多発地帯だったようで、
数年前、バスの転落事故で大勢の死者が出たらしく、その後お坊さんが供養したそうだ。

しばらくしたある日、彼女は、信仰している宗教(密教系)のお坊さんと話す機会があり、
あのお遍路さんの集団の事を話したところ、そういうのを見る人はたくさんいるらしい。
そしてあの集団は、怖いものではなく、むしろ道中安全を祈る存在だそうだ。

なお、彼女はその集団の顔が見えたそうだが、笑顔は笑顔でも、本当に生きている人の笑みで、
確かにお坊さんの言うとおり、安全を祈ってるようだったらしい…。

以上です。怖いというより、むしろ優しい雰囲気ですね。
長文失礼しました。