153 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/05(火) 01:44:43.14 ID:cpN8+OgE0.net[1/6] 今から8年前の9月の話
当時付き合ってた彼女が専門学校へ通うために大宮駅前のシェアハウスに暮らしてた
俺はもう社会人で忙しくて会えない日が続いてたんだが、2ヶ月振りに、彼女の誕生日ということもあり大宮でデートすることになった
久しぶりのデートでいちゃいちゃ楽しく過ごしてあっという間に夜になった

若いカップルが夜にすることと言えばソレしかない訳で
しかし、彼女の住んでるシェアハウスはすごく狭くて入居者以外が入るのに事前に許可を得なきゃいけないとか、そもそも壁が薄すぎて声が筒抜けとか、問題があってその夜はラブホに泊まることにしたんだ
大宮駅東口のラブホで本館、別館とあるとこで別館の方に泊まったと思う
翌日昼の12時までで4千だか5千円だかですごく安かった
入ってみると「いらっしゃいませぇ~」と三角巾(?)にエプロンだか前掛けを身に付けたとても感じの良い笑顔でテキパキ働く仲居さんに対応してもらった
155 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/05(火) 01:59:59.86 ID:cpN8+OgE0.net[2/6]
続き

ラブホで普通の旅館みたいに接客受けたことなくてびっくりしたけど彼女も俺もこういうスタイルのラブホもあるんだね~ってすごく和んだ
2ヶ月振りのエッチにお互いすごくドキドキわくわくしてたし、ファミマでお酒やらお菓子やら買い込んで一晩楽しく過ごす予定だったんだ
記憶が正しければ別館の505号室に案内されたと思う(別館は間違いないが部屋番号は自信がない)
その部屋に入ってすぐだったと思う
本当に意味が分からないんだけど、何にも理由が無いのに、頭にカァ~っと血が登ったようにイライライライラしてきたんだ
2ヶ月振りの再会、彼女の誕生日、1日たっぷりラブラブ()に過ごして幸せモード全開で、さぁこれから激しくエッチするぞぉーっと意気込んでたのにだ
誰に対してとか何に対してとかとにかく何にも理由が思い当たらない
もう気が狂いそうなほどイライライライライライライライラして、彼女にも「俺のことなんて好きじゃないんだろッ!」とか「イライラすんなーマジでーッ!」「俺に話しかけんなッ!!」とか辛く当たってしまった
部屋の扉を開ける前まで平和にいちゃいちゃしてたのに
俺はまぁ性格的にはかなり温厚な方で誰かに対して理不尽に怒りをぶつけたりはしないし、女性に対しては紳士的に接するように心掛けてるつもりだ
彼女も普段温厚な俺が突然キレてて混乱しててすごく心配してた
「何かあったの?」「私傷付けるようなこと言った?」って
156 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/05(火) 02:18:31.08 ID:cpN8+OgE0.net[3/6]
続き

とにかく、全身にアドレナリンが沸騰してるような未だかつて人生で経験したことの無いイライラに苛まれて、エッチどころのテンションでは無かった
俺も次第少し冷静さを取り戻して何かおかしいと感じた
「とにかく今の俺変だから!話しかけないでくれ!もう寝よう!」って言って俺は彼女に悪いな、申し訳ないな、どうしてこんな事になったんだろう、と罪悪感に胸を痛めながらベットに潜り込んで寝た
夢の内容は思い出せないが何か気持ちの悪い夢にうなされて目が覚めた
そして、自分が金縛りにあっていることにすぐに気がついた
部屋中の電気を点けっぱなしで寝てたようで部屋は異様に明るかった
そのせいで部屋の異変にすぐに気付いて心臓がありえないほどバクバクと鼓動を打ち始めた
ベッドの左手に壁があったんだが、その壁の方を向いて壁にぺったりくっつく感じでモスグリーンのトレンチコートを着た大男が立っていた
顔は包帯でグルグル巻きになってて(顔は見えないが直感的、体格的にも男と感じた)いかにもな感じのベタな容姿なんだが幽霊だと思った
「うわぁ~出たぁ~変だと思ったよ、マジかぁ~気持ち悪い助けて~」と俺は混乱した
心ではもう理解してるんだ、居るはずのない者が今、目の前にいるって
でも人間面白いものでそういう状況になると、彼女がコートを着て来ていてそれを壁に掛けてるのを人と錯覚してるだけだって頭で必死に否定しようとするの
でもまだ残暑の厳しい9月の頭でコートなんて着てる訳がないとすぐに現実に引き戻される
彼女はすぐ隣に寝ていてお互いに手も触れてる状態だった
なんとか彼女を起こそうと手に力を込めようとするんだが全く身体が動かない、声を出そうとしてもア"ア"ア"、オゴゴゴと声にならない声が漏れるだけ
動かせるのは眼球だけだったと思う
157 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/05(火) 02:33:22.00 ID:cpN8+OgE0.net[4/6]
続き

目を閉じるのも怖くてそのトレンチコートの包帯男をずっと凝視してると僅かに上下に揺れていた
あたかも呼吸をしているように
ギンギンに明るい部屋で見る幽霊ってのは怖いってよりもとにかく気持ちが悪いという不快感の方が勝っていた
彼女に起きて欲しいと懇願するがその気配は無く、金縛りも解けない、早く終わってくれ!消えてくれ!と必死に身体を動かそうと格闘してるうちに、気がついたらそのまま眠ってしまっていた
朝起きるとあの不自然なイライラは無くいつもの自分に戻っていた
彼女にも昨日はごめんと謝って、それと無く昨晩起きた不可解な現象を話して(怖がらせたくないし頭がおかしくなったとも思われたくないからほんとに少し触れる程度に話した)ここ、ヤバいとこかもね、早く出ようって事で事なきを得た
翌日もお互いに1日休みでその日も普通にデートをして違うホテルに泊まって過ごしたがとくに何も不可解なことは無かった

まぁその彼女とは数日後に俺の浮気がバレて別れることになるんだが 笑
今でも時々連絡を取り合って親交は続いてる
脚色無しの実話ね

時々、ニュースでカッとなって刺したとかカップル間夫婦間であるけど、もしかすると霊的な何かに怒りの感情に火をつけられて悲しい結末を迎えた件もあるんじゃないか?と思うようになった
俺はそういうの信じない人間だし、怖いのはよく言うけど幽霊より生きてる人間って方なんだが 笑
以上