912 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/31(金) 00:09:04 ID:SOsa0OZF0
俺の友人の話投下します。仲間内で怖い話してるときに聞いた。
心霊系の話じゃないけど、俺は心底ぞっとさせられた話。

俺の友人のAには少し病弱な妹さんがいるそうです。
そのため数年前に某病院に入院していたんですが、
毎日病院に通う母親に対し、Aは、妹さんの病状がさほど重くないためか
お見舞いに行くのは週一回ほどの頻度でした。

Aは、実はあまりその病院に行くのが好きではなかったそうです。
俺が理由を聞くと、Aは思い出すのも嫌なように答えました。

「気持ちの悪い男の看護士がいたんだ」

Aによれば、その看護士はあまり仕事熱心にも見えず、
常に薄暗い影を背負っているような気味の悪い男だったと。
Aは見舞いに行ったとき、その看護士が病室のドアのところに所在無げに立ちどまり
生気のない目で妹さんを凝視しているところを目撃し、
心底気味が悪かったのだと語りました。
と同時に、自分の妹がその男に何かされるのではないかと不安になり、
母親に相談をしたそうです。転院をしたら?と。
すると母親は真剣な表情になり、「あんたもそう思う?」と切り返しました。
どうやら母親もその男のことを不気味に思っていたらしく、
出来るだけ妹のそばに居るようにしていたそうで。
何より入院時、病院側から言われたことが引っかかっていたそうです。

続きます。

913 りさ 2006/03/31(金) 00:12:20 ID:FYgPBwYI0
きになるなぁ

914 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/31(金) 00:12:44 ID:SOsa0OZF0
続き。

「病院の看護士達も十分なお世話をするつもりですが、多少お金がかかっても
雇いの看護人を、患者さんに24時間付き添わせるようにした方がいいですよ」

まるでボディーガードでもつけておけと言うような病院側の言葉を
母親はいぶかしく思ったのですが、病院側はどうもはっきりとは言わない。
それでも言われたとおり、ちゃんとした看護人は雇っていたそうです。
家族会議をした結果、転院をしようということになり、
その病院から妹さんは離れ、その後無事に全快しました。

俺「確かに気持ちの悪い話だけど、別にたいして怖くもないじゃん」
A「それがさ、しばらくして分かったんだけど。俺、前○○市に住んでたって話したじゃん。
  その病院、その○○市にあったのね」
俺「ふんふん」
A「一時期報道とかで大騒ぎになった、○○市の病院の筋弛緩剤混入事件覚えてる?
  それ、そこの病院。犯人、妹見てたその男の看護士」
俺「えっ…」
A「今考えたら、俺の妹も危なかったじゃんないかな。亡くなった方には申し訳ないけど、
  本当、転院してよかった。病院側もさ、あの口ぶりからして、看護士の間では
  あいつやばいぞって分かってたんじゃないかな。ま、わかんないけど」

淡々と語るAの口調がほら話ではないこと証明してるようで、何より病院側の
その態度が妙にリアルで、俺は背筋が薄ら寒くなりました。
たいして怖くないか?
でも俺には本当に洒落にならないくらい怖かった…。


919 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/31(金) 00:20:33 ID:DnSuQUtO0
この話、現在高裁で公判中の事件か?冤罪説も一部にある、あの事件か?

920 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/31(金) 00:24:21 ID:xTZbu9m40
またひとつ、都市伝説がふえた。

921 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/31(金) 00:30:50 ID:Ifk8eYhj0
どこかで読んだ事があるような……

922 912 sage 2006/03/31(金) 00:31:58 ID:SOsa0OZF0
えっ、と、都市伝説扱い?
ちなみにAは普段怖い話(お化け系)とか苦手な奴で、
この怖い話大会してるときも終始やめてくれとか言ってた。

あんまり詳しく書くのもAに悪いし不謹慎なので。
Aは遠くに引っ越したんで今は会って話してない。